来世しか本気出せない、という絶望(February 1, 2021)で3話までの感想を書いた。度し難いところはあれど、このままで終わるはずがないと信じてその後も視聴を続けていたが、6話で限界がきた。

一応、個別に感想を残したのでここでまとめておく。全体のまとめは最後に。

第4話

父パウロが家住まいのメイドに手を出して妊娠させる。発覚は妻の妊娠とほぼ同じタイミング。OPの雰囲気が台無しw

やっすいラノベによくある感じがなぁ。。。それらしいセリフを表面的に並べているだけだと思うんだが。議論にもなっていない。たとえば、異文化の風習に対して論理的な反論をして伝統を盾にこじつけてくる相手と口論する、とかだったら最近の世論から共感を得られやすそう。今のままだと、よくわからない校則を振りかざして叱りつけてくる教師に言い返せなかったかつての生徒が、ここぞとばかりに大人を論破して悦に浸っているような感じがする。

パウロをクズ呼ばわりしているが、自分と話が合うとも考えている……、それって自分のことも男性的にクズだと考えているということだろうか。本当にそうなら、更生するべく努力してほしいが、たぶんしないだろうな。

キャラ作画の質が落ちた?

第5話

異世界でも、自分の力でことを動かさない!?正確には仕事をくれと言った結果ではあるが、こんな強引とは。

これでは、かつて引きこもって最後には親族の手で家を追い出された前世の頃と周囲の環境が変わっていないという誤解を生みかねない。もしくは作者の待望論とも捉えられる。つまり、環境の劇的な変化はあくまで他者から与えられるものであり、環境を与えられてからが勝負という甘っちょろい考え。異世界転生なんて、とくにラノベではそもそも現在の環境から脱却したい願望の現れであるから、そんなのは転生の一度で十分だと思うのだが。

第6話

「教えてくださいにゃー」だと……!?この女性蔑視、性対象としてしか見ていないスタイルはずっと続くのか?

可愛いか可愛くないかはこの際議論の対象外である。問題はこのスタイルが一貫していることである。

家庭教師という形で身銭を稼ぐというのはおもしろい。前世の知識で無双するのが定番だが、あえて?転生後に獲得した知見を元手にする。省略されていて伝わりにくいところもあるが、他人に教えられるほど勉学に励んでいたと考えれば評価できる。大したことを教えていないようにも見えるが 笑

ただ、残酷だが家庭教師編が長いと全体のテンポ的にも飽きがくるだろう。どの程度続くのか。アニメ監督の脚本力が試される。ここまでの感じ、ちょっと不安。

さすがに寝ている女性の胸をもんだり、下着を剥ぎ取ろうとするのはだれも擁護できないだろう。これまでも大概だったが、完全に終わったのでは?自分の中では死亡。

まとめ

これが最終兵器か。腐ってやがる、早すぎ、いや遅すぎたんだ。もっと引っ張らずにさっさとアニメ化していれば、転生異世界ものとして一定評価はもらえていただろうに。あるいは今より女性差別問題が注目されていないときであれば、ある意味もう少し評価されたかもしれない。

まあ、いつ放映しても擁護のしようはないがw

世界観や設定はアニメ1クールで語れるほどチャチなものではないのだろうし、随所にドキワク異世界感があって、もったいない。なんちゃら級魔術とか、剣術も単純な身体能力だけではなさそうだし、そもそも学校編が始まってもいない。

どうしても原作者は自分の性的欲求が抑えきれなかったのだろう。せめて自分の作品内だけでも、自分の分身=主人公だけでも心のままに……!!もうちょいどころか、小指の爪ほどでも読者(視聴者)のことを考えてほしかった。