WEEKLY OCHIAI シーズン4 | 【落合陽一】小泉大臣に「食品ロス問題」を問う

番組内容

本来食べられるはずなのに捨てられてしまう食べ物は、日本だけで年間612万トンに上り、国連が飢餓に苦しむ人たちに支援している食料の実に1.5倍もの量に相当する。地球温暖化にもつながる世界的な問題「食品ロス」をどう解決すべきか?小泉大臣と考える。〈ゲスト〉●小泉進次郎(環境大臣)●釣流まゆみ(セブン&アイ・ホールディングス 執行役員)

番組メモ

食品ロスの現状

  • 日本の年間612万トン(国民一人当たりお茶碗1杯分)
  • 世界で見ると飢餓人工分<世界の食品ロス
  • 家庭から出る年間食品廃棄量(日本は4位)一人あたり64kg
  • SDGsでは2、12
  • 食品廃棄(生産〜廃棄)CO2排出量は全世界で44億トン

食品ロスにどう取り組むか

  • CO2排出量と食品ロスは直結するので、取り組みやすい
  • 流通の1/3ルールを1/2ルールに変更
  • 食品ロス削減推進法
  • 業界の慣習(商慣習)は法律で変えられないところだがこれが動いてきた(上記1/3ルールとか)
  • 賞味期限→おいしい目安、年月表示
  • 日本は生産地が近かったので?鮮度の意識が強め
  • 環境省の取り組みは自己責任持ち帰り:mottECO「モッテコ」(米のドギーバッグ、仏のグルメバッグ)
  • 排出900万トンのワンウェイプラスチックを有料化検討:環境版トクホマーク
  • マークで国がお墨付きを与えることで、全国どこでもスムーズに回収できるようになる
  • ラベルレスのペットボトルや、季節限定のラベル、自販機のディスプレイ表示
  • 経済上の辻褄が合う社会になってきた(社会の理解、ブランディングの循環)
  • レジ袋で景色が変わった、日本人は律儀
  • 日本の森林は高齢化が進んでいるので、CO2吸収効率はよくないので、今後林業の再生も視野に入れる必要がある

感想

そういえば、この前石巻でどことは言わないけどマーボー麺の麺だけ食べ切ってしまったから汁のマーボーを持って帰っていいか聞いたら断られたなw

日本でなぜここまで鮮度をシビアに管理するようになったのか、その背景をもっと詳しく知りたいと思った。たしかに他国に比べて生産地と消費地の距離が近いというのはありそうだが、一方で地産地消と銘打った取り組みが存在するのも事実で、実際のところ歴史的なもしくは民族的な背景ってどうなっているんだろう。

ようやっと環境問題に堂々と取り組める地盤が整いつつある。というのも、現在もそうであることが往々にしてあるが、環境問題に取り組む=低コスパの意識が強すぎて、利益を求める企業は及び腰になるし、消費者は商品の値段が上がることに及び腰になるしでろくな社会意識がなかった。21世紀どころか令和に入ってようやっと社会全体の意識がここまで来たということだろう。日本はとくに。タッパー持参おばさんが笑われていた時代から、今後は食べ残しを放置するおじさんが笑われる時代になるというのはおもしろいしそうなった未来を生きたいとは思う。

しかしながら、日本は先進国だからこそこれからさらに取り組めるしその影響力は世界の相対的にも大きい。同時並行で、第2第3の日本というか食品ロス環境対策ガバガバ先進国とならないように、現在の発展途上国(と分類されている国々)への技術・経済支援が必要である。発展途上国側からすれば「お前らが味わったバブルを俺らにも味わわせろ」ということで、環境対策の要求がまるで経済発展を押さえつけているとする向きもあるが、実際はだれも損しないんだということをしっかりと認知してもらうことが重要だろう。その意味では、日本でようやく社会的意識が醸成されてきたように、世界全体で見てもまだ意識はまばらで、意識を波及させていく必要がある。今回のデニーズモッテコブームをどれだけ広められるかと言うのにも通じる。

国内バチバチもその意味では共通意識が芽生えてきたことで解決というか落とし所が見えてきたということか。そもそもいうほど国内でバチバチやっているのかな?とは思ったが、あまり一個人としては市場として意識していないレッドオーシャンではそうなのかと思ったり。

ラベルとかパッケージでいうと、佐藤可士和のアンパンパッケージはCO2削減アンチともとれてしまうのかな。実際のところあれは季節限定とかそういうめんどくさい印刷ではないが、あの印刷代ってのはCO2換算でいうとどれくらいのものなんだろう。究極はパッケージングされていない状態で、つまりパン屋みたいに直置きしているものだが、コンビニでそれはありえないだろうな。パッケージで思い出したけど、海外ではセブイレのバナナ1本パッケージがネタとして取り上げられていたがその話はなかったな。たぶん今もやっているはずなんだけど、あれはCO2削減とか石油資源エコとは真っ向から対立しているように思うが。あれでバナナの消費期限が多少なりとも延びて結果として食品ロスが減り、処分等にかかるCO2が減っているからトントンだよと言われればへーそうなんだと思わなくもないが、あれってとくに密閉しているわけではなく丸の穴が空いていたはずでそうすると……わかんないけど。

P.S. 全然関係ない話だが今回の感想は気持ち落合おしゃべり風に書いてみた。これを生放送であのテンポでしゃべるのはやっぱりすげぇな。いや喋り方は関係ないが。