をしてしまったので、午後のタスクはほとんど手を付けていない(笑)。リゼロ=「Re:ゼロから始める異世界生活 -wikipedia」のことで、端的に言えば異世界に来たが死にまくって、ある時点を基点として記憶はそのままに過去に戻る呪いのようなものが与えられていたので「死に戻り」を繰り返しつつ、基点が少しずつ未来にずれていくのでじわじわっと進んでいく話。ちなみにネットで全話読める→小説家になろう

面白いのは主人公のナツキ・スバルが精神的にも肉体的にもひ弱で何度も色々折られながら、絶体絶命の状況を死に戻る中でなんとか切り開いていく様、を作者が一生懸命に描いていることだと思っている。よくある話として、後出しジャンケンみたいにご都合設定が後から出てきてハッピーエンドよかったねっていうのがあるが、リゼロでは不都合設定が後から出てきてとりあえず死んどけっていうのが多い。設定後出しを利用して読者と主人公を理不尽に裏切ることで、一般読者が生きる現実と空想の世界の隔絶を埋めようとしている。つまり、現実はそんなに都合よくいかねーよ、となって離れる読者が、リゼロではある種の共感をもつことでその物語に引き込まれるのである。もちろん現実には死に戻ったりはしないのだが、身も心も丹念にボロボロにされる主人公を見て、自分も死に戻りたいと思う読者諸氏はいない…よね?少なくとも私は御免である。生きたまま内臓を食われる感覚とか覚えていたくない。

まあつまるところ、異世界もそんなに甘くないよね、と読者の共感を得つつも、一方では読者を主人公化させない、付かず離れずの関係を読者と作品の間に維持できていることが、人気の一因なのかな、と思案している。読者を飽きさせないように沢山の工夫も凝らされているし、他のゴ…面白みに欠けるラノベに比べると表現力や文中の言葉選びも妙味がある(何様)。

ここ最近では唯一継続して読んでいるラノベだと思う。あとは…本好きくらいかも。ときんは新約をいくらか読んだ所止まりだし、SAOはアニメも途中で飽きたから興味なし、ヴァイオレットは映画おまけの短編を読んだ感じアニメのほうが面白いだろうからなぁ、そういやハルヒが久しぶりに出していたけど食指は動かないし…、という最近の個人的なラノベ事情である。